Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングで悪用されたブランド数が過去最多

5月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシング攻撃の報告は前月から大きく減少する一方、URLは増加した。悪用されたブランドの件数が過去最多となっている。

同月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告は3万5016件。過去最多となった前月4万4307件から9291件減となった。1日あたり1129.6件となる計算で1476.9件から大きく減少している。

例年5月に報告数が減少する傾向は見られておらず、ゴールデンウィークによる影響はないと見られる。また前月より大幅に減少したものの、2020年の水準を上回る状況に変わりはなく、引き続き注意が必要だ。

報告件数が大幅に減少する一方で、フィッシング攻撃に悪用されたURLは、前月から228件増となる5819件となり、2021年で見ると、もっとも多かった1月の5884件に次いで多くなった。

20210604_ap_001.jpg
フィッシングの報告件数およびURLの推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2021/06/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月14日〜2024年7月20日)
先週注目された記事(2024年6月23日〜2024年6月29日)
5月のフィッシング報告、前月比34.6%増 - 過去3番目の規模に
フィッシング報告数が再び10万件超に - 目立つ料金督促の偽装
先週注目された記事(2024年4月21日〜2024年4月27日)
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超