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3機関以外で政府情報の流出確認されず - 政府

富士通のプロジェクト情報共有システム「ProjectWEB」が不正アクセスを受けた問題で、政府は、現在公表されている3機関以外において、政府に関する情報流出は確認されていないことを明らかにした。

加藤勝信官房長官が5月27日午前の会見で説明したもの。すでに公表済みである内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)、国土交通省、外務省以外の政府機関において、政府の重要な情報が流出したとの報告は受けていないという。

不正アクセスは、富士通のシステムに対するものであり、政府のシステムにおける被害は確認されておらず、関係業務において支障が生じていないことをあらためて強調。富士通に対しては、引き続き原因や不正アクセスにより流出した情報について報告するよう求めている。

また同種の問題が生じた場合に、NISCなどへ迅速に報告が行われるよう、体制についても検証を実施し、必要に応じて指導していくと述べた。

(Security NEXT - 2021/05/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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