Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ワクチン接種委託先、情報共有ツールを公開設定で使用 - 奈良県

奈良県は、ワクチン接種会場を運営する業務委託先において連絡に用いていたコミュニケーションツールが「公開設定」となっており、やり取りした個人情報などを第三者が閲覧できる状態となっていたことを明らかにした。

同県によれば、業務を受託する共同企業体において、接種会場とコールセンター間で予約やキャンセルなどの連絡に、情報共有ツールである「Googleグループ」の「グループアドレス」を用いていたが、公開設定となっており、誰でもやりとりを閲覧できる状態となっていたという。

11月19日にコールセンターへ「外部よりやり取りが見られる」との情報提供があり、調べたところ問題が発覚した。

会場の運用を開始した11月4日より、公開を停止した同月19日10時20分にかけて、コールセンターへ予約やキャンセルなどの連絡を行なった73人に関するカタカナ氏名、接種券番号、受付時間、予約内容などが閲覧できる状態だった。

業務委託先では、閲覧件数や情報の拡散状況など影響について調査を進めるとともに、対象者に謝罪を行なっている。

同県では、事前に運用マニュアルの提出を受けていたが、同ツールの利用については説明がなかったとし、今後は予約システムを用いて情報を共有し、連絡には電話を用いるよう求めた。

(Security NEXT - 2022/11/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局