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フィッシング報告数が過去最多 - 上位5ブランドで8割超

4月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシング攻撃の報告件数は、過去最多となる4万4307件だった。フィッシングサイトのURLも前月を上回っている。

4月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告は4万4307件。前月の4万3423件から884件増となった。過去最多だった1月の4万3972件を上回り、調査開始以降最多となった。1日あたり1476.9件の報告が寄せられており、前月の1400.7件から増加している。

フィッシング攻撃に悪用されたURLは、前月の5495件から96件増加して5591件。悪用されたブランドは66件で、前月の69件からわずかに減少した。引き続き、クレジットカードブランドをかたるフィッシングが目立っており、クレジットや信販系の21ブランドが攻撃に用いられている。

そのほか、仮想通貨取引所で5ブランド、ISPやホスティング事業者で12ブランドが悪用された。メールアカウントや管理アカウントの認証情報の詐取が目的のフィッシングも多数報告されている。

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フィッシング攻撃の報告やURL件数の推移(フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2021/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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