「Samba」にサービス拒否や共有ファイルを削除される脆弱性
「Samba」の開発チームは、脆弱性を修正するセキュリティアップデートをリリースした。
「Samba」において、識別情報のマッピング (IDMAP) における処理に脆弱性「CVE-2021-20254」が明らかとなったもの。悪用されると、システムがクラッシュしたり、共有ファイルを権限を持たないユーザーによって削除されるおそれがある。「同3.6.0」以降に影響があり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアは「6.8」と評価されている。
開発チームの調査では、リモートより脆弱性を再現する方法は見つかっていないとする一方、CVE番号の発行にあたっては慎重に判断したとし、CVSSの攻撃元区分は、ネットワーク経由で攻撃が可能であると評価している。
開発チームは、脆弱性を解消した「Samba 4.14.4」「同4.13.8」「同4.12.15」を公開するとともに脆弱性を修正するパッチをリリースした。できるだけ早期にアップデートやパッチの適用を実施するよう利用者へ呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/05/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
コンタクトセンター向け製品「Cisco Unified CCX」に深刻な脆弱性
