Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 88」が登場、13件の脆弱性を修正

Mozilla Foundationは、ブラウザの最新版「Firefox 88」をリリースした。13件の脆弱性を解消したという。

今回のアップデートでは、PDFファイルのフォームにおいて「JavaScript」をサポートしたほか、印刷機能におけるマージンのローカライズ、プライバシー保護対策など、機能強化を実施したことにくわえて、あわせて13件の脆弱性を修正した。

重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。次に重要度が高い「高(High)」とされる脆弱性は5件で、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-23995」「CVE-2021-23997」や域外メモリへの書き込み「CVE-2021-23994」などに対処した。

さらに「中(Moderate)」6件や、「低(Low)」とされる脆弱性2件を修正した。あわせて延長サポート版となる「Firefox ESR 78.10」を公開しており、脆弱性8件に対応している。

「Firefox 88」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2021-23994
CVE-2021-23995
CVE-2021-23996
CVE-2021-23997
CVE-2021-23998
CVE-2021-23999
CVE-2021-24000
CVE-2021-24001
CVE-2021-24002
CVE-2021-29944
CVE-2021-29945
CVE-2021-29946
CVE-2021-29947

(Security NEXT - 2021/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告