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NEC製ルータ「Atermシリーズ」の複数製品に脆弱性

NECが提供するルータ「Atermシリーズ」の複数製品に脆弱性が明らかとなった。ファームウェアのアップデートを順次提供しているが、一部提供がない製品もあり、注意が必要。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、製品によって対象となる脆弱性は異なるが、あわせて7件の脆弱性が明らかとなったもの。

「OSコマンドインジェクション」の脆弱性「CVE-2021-20711」「CVE-2021-20708」「CVE-2014-8361」やクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2021-20680」「CVE-2021-20710」が判明。

さらにダウンロードファイルにおける完全性の検証不備「CVE-2021-20709」、アクセス制限不備「CVE-2021-20712」なども明らかとなった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを見ると、「CVE-2021-20711」「CVE-2014-8361」が「8.8」と高い。

「WG1200HS」「WG1200HP」「WF800HP」「WF300HP2」「WR8165N」「W500P」「W300P」については、「CVE-2021-20680」「CVE-2014-8361」の影響を受けるもののアップデートの提供予定はないとしており、緩和策の実施などが呼びかけれている。

(Security NEXT - 2021/04/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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