Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LINE、中国におけるコミュニケーション関連の開発運用を中止

情報漏洩などは確認していないことを強調する一方、こうした状況について、出澤氏は「グローバルで開発を進めて行く中、世の中の情勢において見落としてきたことも多かった」と釈明。

中国における開発についても、中国で制定された「国家情報法」など2017年から2018年ごろにおける潮目の変化について見落しがあったことを認めた。

今回データアクセスの状況については中国に限って説明してきたが、個人情報保護委員会へ報告している段階であり、中国以外の他国におけるデータアクセスの状況についても、今後開示していくとの方針を示している。

同氏は問題の発端として、「説明にミスリーディングがあった」とし、ユーザーにおけるわかりやすさなど、配慮が欠けていた点を挙げ、今回の発表については第1歩であり、監督官庁に対する正しい情報の開示や監査など、ひとつひとつ信頼回復をしていきたいと語った。

20210324_li_003.jpg
中国拠点におけるおもな委託先および業務(表:LINE)

(Security NEXT - 2021/03/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

県立図書館サイトにサイバー攻撃、一時閉鎖 - 滋賀県
大規模言語モデル用推論エンジン「vLLM」にRCE脆弱性
「TYPO3」向けユーザー管理用拡張機能に深刻な脆弱性
「Chrome」にアップデート - 11件のセキュリティ修正
【特別企画】サイバー攻撃の標的はOS以下のレイヤーへ - 求められる「信頼たる端末」
教員がサポート詐欺被害、学生情報流出のおそれ - 山形大
マイナカード交付通知書などを誤廃棄、流出は否定 - 静岡市
「個人情報を考える週間」がスタート - 「うっかり」から「しっかり」へ
キヤノン製「Sateraシリーズ」の一部モデルなどにRCE脆弱性
「Interop Tokyo 2024」が6月開催 - テーマ「社会に浸透するAIとインターネット」