Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

委託先でランサム感染、市営住宅入居者情報が流出か - 旭川市

北海道旭川市は、業務委託先においてランサムウェアの感染が発生し、市営住宅の入居者情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同市によれば、2月23日に業務委託先であるランドブレインのサーバがランサムウェアに感染したもの。データが暗号化され、3月2日には情報が流出している可能性が判明した。

流出した可能性があるのは、市営住宅に入居しているあわせて346世帯の情報。238世帯に関しては氏名、住宅番号、電話番号、生年月日、世帯構成、所得分位が被害に遭った可能性がある。また55世帯の氏名、住宅番号、電話番号、53世帯分の住宅番号、生年月日、世帯構成、所得分位などが含まれる。

今回の事態を受け、同市では3月3日から5日にかけて対象となる入居者を訪問。在宅している場合、事情の説明と謝罪を行ったほか、不在者に対しては文書を配布した。

まもなく同社との契約期間については終了する予定で、同市でデータも保有していることから暗号化による業務への影響はないという。

(Security NEXT - 2021/03/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム被害で取引先関連情報が流出した可能性 - シークス
東京海上Gの顧客情報が流出した可能性 - 損査業務には影響なし
髙野総合Gへのランサム攻撃 - 通信機器の設定ミスに起因か
端末49台がマルウェア感染、ランサムと異なる手法 - 富士通
約42万件の個人情報が委託先から流出、ランサム被害で - 豊田市
住民税決定通知書のデータ約15万件が外部流出 - 和歌山市
徳島県、委託先から個人情報約14.5万件が流出 - 削除報告受けるもデータ残存
角川ドワンゴ学園の生徒や保護者情報も流出か - KADOKAWAが報告
さらなる情報を流出させたと攻撃者が主張 - KADOKAWAが調査
委託先ランサム被害で顧客情報流出、当初報告から状況変化 - クボタクレジット