「Chrome 86.0.4240.111」が公開 - 悪用済みのゼロデイ脆弱性を修正
Googleは、WindowsやmacOS、Linux向けに同社ブラウザの最新版となる「Chrome 86.0.4240.111」をリリースした。一部脆弱性は、積極的に悪用されているという。
今回のアップデートでは、5件の脆弱性を修正した。フォント描画ライブラリ「freetype」におけるヒープバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2020-15999」をはじめ、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2020-16001」「CVE-2020-16002」など、重要度が「高(High)」とされる脆弱性4件を修正した。
なかでも「CVE-2020-15999」に関しては、「Chrome」を標的に同脆弱性を悪用するゼロデイ攻撃が積極的に展開されており、Google Project Zeroが発見、報告したという。
そのほか、「中(Medium)」の脆弱性1件に対処。Googleでは、アップデートについて数日から数週間をかけて展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2020-15999
CVE-2020-16000
CVE-2020-16001
CVE-2020-16002
CVE-2020-16003
(Security NEXT - 2020/10/22 )
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