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セキュアブート回避の脆弱性「BootHole」が判明 - LinuxやWindowsに影響

外部ファイル「grub.cfg」からコマンドを読み取るGRUB2を利用したLinuxディストリビューションはもちろん、「GRUB2」を使用していない場合でも、標準的なサードパーティの「Microsoft UEFI CA(Certificate Authority)」を信頼するよう構成されている「Windows」においても影響を受けると同社は指摘している。

また関連した脆弱性として「CVE-2020-14308」「CVE-2020-14309」「CVE-2020-14310」「CVE-2020-14311」「CVE-2020-15705」「CVE-2020-15706」「CVE-2020-15707」の7件についても明らかとなった。

同社は、同脆弱性の公表にあたり、「UEFI Security Response Team(USRT)」、OSや仮想化ソリューションのベンダーなどと事前に調整を実施したと説明。

Linuxディストリビューターよりアップデートの提供が順次開始されているほか、マイクロソフトもアドバイザリをリリースし、互換性や動作への影響がないことを確認した上でセキュアブートの再構成を実施するなど、利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/07/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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