Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 76」、脆弱性11件を修正 - PW管理機能強化も

Mozillaは、「Firefox 76」をリリースした。オーディオ面の機能強化により、ソフトの追加なしに「Zoom」によるビデオ会議へ参加できるようになったほか、パスワード管理機能「Lockwise」の強化や脆弱性の修正を実施している。

「Lockwise」において非表示となっているパスワードを表示させたり、コピーする際に、デバイスのパスワードを求めるよう変更したほか、パスワードの侵害や侵害されたパスワードの使い回しを警告する機能を搭載した。

さらに複雑なオーディオ処理が可能となる「オーディオワークレット」をサポート。ソフトを追加でインストールすることなく、ビデオ会議システム「Zoom」へ参加できるほか、あわせて11件の脆弱性を修正している。

解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2020-12387」や、メモリ破壊の脆弱性「CVE-2020-12395」に対処。

くわえてWindows版のみ影響があり、サンドボックスが回避されるおそれがある「CVE-2020-12388」を解消した。いずれも重要度は、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2020/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ