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「Adobe Acrobat/Reader」に定例外更新 - 脆弱性13件を修正

Adobe Systemsは、「Adobe Acrobat」および「Adobe Reader」における13件の脆弱性を修正したセキュリティアップデートを公開した。深刻な脆弱性9件が含まれる。

今回のアップデートは、事前予告のもと公開されたもので、あわせて13件の脆弱性に対処した。「Windows」「macOS」のいずれも影響を受ける。

バッファオーバーフローや解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」、域外メモリへの書き込みなど、任意のコードを実行されるおそれがあり、3段階中もっとも重要度が高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性9件が含まれる。

また域外のメモリにアクセスし、情報漏洩する脆弱性や安全ではないライブラリファイルの読み込みなど、重要度が1段階低い「重要(Important)」とされる脆弱性4件へ対処した。いずれの脆弱性も悪用は確認されていないという。

同社は、「Continuousトラック」向けに脆弱性を解消した「同2020.006.20042」をリリース。「同Classic 2017」向けに「同2017.011.30166」、「Classic 2015」には「同2015.006.30518」を提供開始した。

適用優先度は、いずれの環境ついても3段階中2番目にあたる「2」とレーティング。30日以内を目安にアップデートするよう呼びかけている。今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2020-3792
CVE-2020-3793
CVE-2020-3795
CVE-2020-3797
CVE-2020-3799
CVE-2020-3800
CVE-2020-3801
CVE-2020-3802
CVE-2020-3803
CVE-2020-3804
CVE-2020-3805
CVE-2020-3806
CVE-2020-3807

(Security NEXT - 2020/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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