「Apache Tomcat」にリモートよりコードを実行されるおそれ
「Apache Tomcat」においてリモートよりコードを実行されたり、情報が漏洩するおそれがある脆弱性が含まれていることがわかった。
「Apache JServ Protocol(AJP)」の処理に起因する脆弱性「CVE-2020-1938」が明らかとなったもの。開発チームは、重要度を「高(High)」とレーティングしている。
「AJP」については、これまでもIPアドレスによる制限や、特定条件下における認証がバイパスされるといった問題が指摘されているが、今回あらたに細工したリクエストにより、ファイルをアップロードして実行することが可能となる脆弱性が明らかとなった。
「AJP」は、不要な場合に無効化することが想定され、セキュリティガイド上も推奨されているが、デフォルトで有効化されているという。
開発チームは、脆弱性に対処した「Apache Tomcat 9.0.31」「同8.5.51」「同7.0.100」をリリース。これらアップデートで、あわせて重要度が「低(Low)」とされる「HTTPリクエストスマグリング(HRS)」の脆弱性「CVE-2020-1935」「CVE-2019-17569」についても修正した。
また「CVE-2020-1938」については、「AJP」の無効化やアクセスの制限といった回避策をアナウンス。同脆弱性の判明を受けて、JPCERTコーディネーションセンターなどセキュリティ機関も注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2020/02/25 )
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