Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「DDoS攻撃」の脅迫メール、国内組織にも - 新手法も活用

要求どおり金銭を支払わないと、組織のウェブサイトやIPアドレスに対して「DDoS攻撃」をしかけるなどと脅すメールが、10月中旬以降確認されている。2019年に入り確認されたあらたな攻撃手法も活用していると見られる。

JPCERTコーディネーションセンターが報告したもの。海外のセキュリティベンダーであるLINK11が注意喚起を実施しているほか、国内組織にも同様のメールが届いていることを同センターでは確認しているという。

攻撃者は、「DDoS attack」との件名でメールを送信。英文によるメールでは、みずからを「Fancy Bear」と名乗り、指定した期限内に約1万4200ユーロ相当の暗号資産(仮想通貨)を支払うよう求めていた。

「Fancy Bear」は、ロシアの関与が疑われる攻撃グループで別名「APT28」としても知られるが、今回の攻撃と同グループの関連性は見つかっておらず、攻撃者が有名な攻撃グループ名をかたっている可能性もある。

20191031_jp_001.jpg
脅迫メールの一部(画像:LINK11)

(Security NEXT - 2019/10/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
2月のDDoS攻撃件数、前月の約1.2倍に - 71Gbps超の攻撃も
1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
国際作戦で「LockBit」の一部関係者を逮捕 - 復号鍵など押収
2023年12月のDDoS攻撃、前月比3割減 - 規模も縮小
「ツイキャス」に大規模DDoS攻撃 - アクセスしづらい状態に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
約194GbpsのDDoS攻撃を観測 - 22分にわたり継続
DDoS攻撃が大幅減 - 一方で約147Gbps超の攻撃も
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート