「DDoS攻撃」の脅迫メール、国内組織にも - 新手法も活用
要求どおり金銭を支払わないと、組織のウェブサイトやIPアドレスに対して「DDoS攻撃」をしかけるなどと脅すメールが、10月中旬以降確認されている。2019年に入り確認されたあらたな攻撃手法も活用していると見られる。
JPCERTコーディネーションセンターが報告したもの。海外のセキュリティベンダーであるLINK11が注意喚起を実施しているほか、国内組織にも同様のメールが届いていることを同センターでは確認しているという。
攻撃者は、「DDoS attack」との件名でメールを送信。英文によるメールでは、みずからを「Fancy Bear」と名乗り、指定した期限内に約1万4200ユーロ相当の暗号資産(仮想通貨)を支払うよう求めていた。
「Fancy Bear」は、ロシアの関与が疑われる攻撃グループで別名「APT28」としても知られるが、今回の攻撃と同グループの関連性は見つかっておらず、攻撃者が有名な攻撃グループ名をかたっている可能性もある。

脅迫メールの一部(画像:LINK11)
(Security NEXT - 2019/10/31 )
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