Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome 78」がリリース、セキュリティ修正は37件 - 「XSS Auditor」を削除

ブラウザ「Chrome」の開発チームは、「Windows」や「macOS」「Linux」向けに最新版となる「Chrome 78」をリリースした。

今回リリースした「Chrome 78.0.3904.70」では、利用者の許可のもとローカル端末上にあるファイルの操作が可能となる「Native File System API」や、ワンタイムパスワードをより入力しやすくする「SMS Receiver API」といったAPIの追加をはじめ、機能強化を実施した。

セキュリティに関しては、37件の修正を実施した。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」は含まれていない。

次に高い「高(High)」とされる脆弱性は3件。解放後のメモリへアクセスするいわゆる「User After Free」の脆弱性「CVE-2019-13699」、バッファオーバーランの脆弱性「CVE-2019-13700」、URLのなりすましが可能となる「CVE-2019-13701」に対処した。

続く重要度が「中(Medium)」の脆弱性12件、さらに1段階低い「低(Low)」の脆弱性6件へ対処したことを明らかにしている。

また同バージョンでは、「クロスサイトスクリプティング(XSS)」への対策として搭載していた「XSS Auditor」について、バイパスする手法がよく知られるようになったことから削除された。

(Security NEXT - 2019/10/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み