NVIDIA製「GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性
NVIDIAが「Windows」向けに提供する「GPUディスプレイドライバ」に、複数の脆弱性が含まれていることがわかった。アップデートが提供されている。
今回、5件の脆弱性が明らかとなったもので、最高値が「10」とされる共通脆弱性評価システムであるCVSSにおいて、もっともスコアが高いとされる「CVE-2019-5683」は、「8.8」とレーティングされている。
同脆弱性を悪用するには、ローカル環境へアクセスしてハードリンクを作成する必要があるが、コードの実行や権限の昇格、サービス拒否を引き起こすことが可能だという。
CVSSのスコアが「7.8」と次に高い「CVE-2019-5684」「CVE-2019-5685」は、「DirectXドライバ」に関する脆弱性。コードを実行されたり、サービス拒否に陥るおそれがある。そのほか「CVE-2019-5686」「CVE-2019-5687」が明らかとなった。
同社はこれら脆弱性へ対処するアップデートを、「GeForce」「Quadro NVS」「Tesla」向けに順次リリースしており、利用者にアップデートを実施するよう呼びかけている。

今回明らかとなった脆弱性の内容(表:NVIDIA)
(Security NEXT - 2019/08/05 )
ツイート
PR
関連記事
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み