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ブロックチェーンの社会実装に必要な技術や法的課題を整理 - 経産省

経済産業省は、分散型システムである「ブロックチェーン技術」の社会実装に向けて調査研究を実施し、報告書を取りまとめた。

同調査研究は、ブロックチェーン技術を活用したシステムの社会実装に向けて、「システム評価軸の具体例の作成」「法制度上の課題の調査」「サービス構築に必要となる要素技術の整理」を行ったもの。

システム評価のユースケースとして「医療、ヘルスケア分野」「物流、サプライチェーン、モビリティ分野」「スマートプロパティ」の3件を選定。「ブロックチェーンを活用したシステムの評価軸ver1.0」を用いて、「機密性」「完全性」「否認防止性」といったセキュリティ面を含む机上評価を実施した。

また弁護士や有識者、民間団体、企業からなる検討会を開催。「医療、ヘルスケア分野」「物流、サプライチェーン、モビリティ分野」にくわえ、ブロックチェーンを活用した電磁的記録による交付の適法性、スマートコントラクトによる契約の有効性、トークンの移転にともなう権利移転の有効性といった横断的テーマについて、法解釈や制度のあり方、規制緩和などの課題について検討。

さらに、分散型システムの構築と実用化における課題を抽出し、「性能効率性」「保守、運用性」「セキュリティ」などをはじめ、評価項目より課題解決に必要な技術を整理している。

(Security NEXT - 2018/08/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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