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11月に実施した「Acrobat/Reader」のアップデート内容を訂正 - Adobe

Adobe Systemsは、2017年11月に複数の深刻な脆弱性を解消した「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」のアップデートをリリースしているが、当初公表した内容よりも多くの脆弱性へ対処していたことを明らかにした。

同社は公表当時、「Windows」および「Mac OS」向けに提供したアップデートにより、あわせて62件の脆弱性を修正したとアナウンスしていたが、記載漏れがあり、実際は66件の脆弱性へ対処していたという。

具体的には、範囲外のメモリからデータを読み込む「CVE-2017-11240」「CVE-2017-11250」「CVE-2017-11307」や、ヒープオーバーフローの脆弱性「CVE-2017-11308」など4件についても修正していた。今回明らかにされた脆弱性の重要度は、いずれも3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」としている。

同アップデートは、「同2017」や「同DC」の「Continuous(連続トラック)」「Classic(クラシックトラック)」向けのほか、10月15日にサポートを終了した「同XI」に対しても、最終リリースとして提供されている。適用優先度は30日以内を目安とする「2」だが、すでに公開日より50日以上経過しており、早急な対応が求められる。

(Security NEXT - 2018/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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