Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - 早急にアップデートを

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを公開し、システムの制御を奪われるおそれがある深刻な脆弱性を修正した。

20170712_as_001.jpg
Adobeが公開したセキュリティアドバイザリ

今回のアップデートは、メモリ破壊によってリモートよりコードを実行されるおそれがある「CVE-2017-3099」をはじめ、3件の脆弱性を解消したもの。

今回修正された脆弱性のうち、「CVE-2017-3099」が最も深刻とされる脆弱性で、重要度は3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」にレーティングされている。

のこる2件については、重要度を1段階低い「重要(Important)」としており、メモリ破壊「CVE-2017-3100」やセキュリティ機能がバイパスされる脆弱性「CVE-2017-3080」へ対処した。後者についてはすでに公開されているという。

同社はこれら脆弱性へ対応した最新版となる「同26.0.0.137」を公開。「Linux」を除き、ブラウザ同梱版を含めて適用優先度を3段階中もっとも高い「1」とし、72時間以内の更新を推奨。「Linux」に関してはもっとも低い「3」とし、任意のタイミングで更新するよう求めている。

今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2017-3099
CVE-2017-3080
CVE-2017-3100

(Security NEXT - 2017/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正