環境省の温室効果ガス排出量報告ツールに脆弱性
環境省の「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」において、同制度のウェブサイトで提供された報告書作成支援ツールのインストーラに脆弱性が含まれていることがわかった。
同ツールは、同制度において、活動量のデータを入力することで、報告対象となるか確認したり、報告書の作成を支援するツール。
インストーラにおいて検索パスに問題があり、意図しないライブラリファイルを読み込む脆弱性「CVE-2017-2209」が明らかとなったもの。細工されたライブラリファイルを読み込んだ場合、コードを実行されるおそれがある。
新規にインストールするため、4月4日から5月18日にかけて公開されていた「報告書作成支援ツール 3.02」のほか、4月4日以前に公開されていた「同2.0」や以前のバージョンも影響を受ける。
既にインストールしてあるアプリに関しては、脆弱性の影響を受けない。新規にインストールを行う際は、最新のインストーラを使用するよう同省やセキュリティ機関では注意を呼びかけている。
同ソフトに限らず、インストーラに脆弱性を作り込んでしまうケースが多発しており、JVNでは広く注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/06/02 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性