Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Flash Player」のアップデートがリリース - 脆弱性9件を解消

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を修正する「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートをリリースした。

20161109_as_001.jpg
9件の脆弱性を修正した「Adobe Flash Player」

今回のアップデートでは、「型の取り違え」が生じる脆弱性や、解放後のメモリへアクセスが行われる「use after free」の脆弱性など、CVEベースで9件の脆弱性を解消した。脆弱性が悪用された場合、システムの制御を奪われるおそれがある。

同社では、悪用が確認された「CVE-2016-7855」に対応する緊急アップデートを10月26日に実施しているが、前回より2週間で再びアップデートの提供となった。

同社は「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版に対し、脆弱性を解消した「同23.0.0.207」を提供。また「Linux」向けに「同11.2.202.644」を用意している。

「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、適用優先度を3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内を目安にアップデートするよう推奨。「Linux」については任意のタイミングで対応するよう求める「3」としている。

今回同社が修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2016-7857
CVE-2016-7858
CVE-2016-7859
CVE-2016-7860
CVE-2016-7861
CVE-2016-7862
CVE-2016-7863
CVE-2016-7864
CVE-2016-7865

(Security NEXT - 2016/11/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に脆弱性 - アップデートで修正
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加