Linuxカーネルに脆弱性「Dirty COW」見つかる - すでに悪用も
Linuxカーネルに、特権への昇格が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2016-5195」が判明した。すでにエクスプロイトが確認されているという。

「Dirty COW」のロゴ
今回明らかとなったのは、Linuxカーネルのメモリ管理サブシステムに存在する脆弱性。「copy-on-write(COW)」に起因することから別名「Dirty COW」と呼ばれている。
セキュリティ研究者のPhil Oester氏が報告したもので、脆弱性は、2007年より存在。悪用されるとローカルユーザーによってルート権限を奪われるおそれがある。実証コードが公開されているほか、すでに悪用も確認されているという。
Linuxカーネルの修正が行われ、一部ディストリビューションではアップデートをリリースしており、ユーザーへアップデートを呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/10/21 )
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