Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

自己防衛機能装えた新手の情報窃取マルウェア「USB Thief」 - オフラインPCもターゲットに

USBメモリなどへ潜伏し、端末からデータを盗み出すあらたなマルウェア「USB Thief」が確認された。オフライン端末を攻撃でき、形跡ものこらないという。

マルウェア「Win32/PSW.Stealer.NAI」を発見し、「USB Thief」と名付けたESETによれば、同マルウェアはUSBデバイス内のポータブルアプリのプラグインやライブラリファイルなどとして潜伏。アプリケーションが実行されるとバックグラウンドで起動するしくみだったという。

パソコン上に攻撃を行った痕跡がのこらず、被害者が情報を盗まれたことに気が付かない可能性があるという。また多段階の暗号化が施されていたことにくわえ、複製を防ぐ特殊な機能を備えており、検知や分析などを妨害していた。

マルウェア作成者の目的など詳細は不明だが、インターネットから分離されたシステムへの攻撃も可能であり、標的型攻撃のために作成された可能性があるとESETでは見ているという。

(Security NEXT - 2016/03/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
「CrowdStrike」装う「フィッシング」や「偽修復ツール」に警戒を
「JSAC2025」は2025年1月に都内で開催 - CFPを開始
サイトが改ざん被害、情報流出は否定 - 秋田県立医療療育センター
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)
JAXAに不正アクセス - 攻撃起点はVPN、未知マルウェアも
髙野総合Gへのランサム攻撃 - 通信機器の設定ミスに起因か
端末49台がマルウェア感染、ランサムと異なる手法 - 富士通