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「Adobe Flash Player」に22件の脆弱性 - 更新は72時間以内に

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデート「APSB16-04」を実施し、深刻な脆弱性を解消した。「Windows」や「Mac OS X」では、72時間以内にアップデートするよう求めている。

APSB16-04
22件の脆弱性を解消したAdobe

今回のアップデートでは、「CVE-2016-0964」などメモリ破壊の脆弱性14件をはじめ、あわせて22件の脆弱性を修正した。

さらに解放済みメモリへアクセスするいわゆる「use-after-free」の脆弱性6件のほか、ヒープバッファフローや型の取り違えといった脆弱性に対応。脆弱性を悪用されると、システムの制御を奪われるおそれがある。

同社は「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版に対し、脆弱性を解消した「同20.0.0.306」を提供。また最新版を利用できないユーザーに対しては「同18.0.0.329」、「Linux」向けに「同11.2.202.569」、「Adobe AIR」や「同SDK」に対しては「同20.0.0.260」を用意した。

適用優先度は、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内に更新するよう呼びかけている。また「Linux」や「Adobe AIR」についてはもっとも低い「3」に指定した。

今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2016-0964
CVE-2016-0965
CVE-2016-0966
CVE-2016-0967
CVE-2016-0968
CVE-2016-0969
CVE-2016-0970
CVE-2016-0971
CVE-2016-0972
CVE-2016-0973
CVE-2016-0974
CVE-2016-0975
CVE-2016-0976
CVE-2016-0977
CVE-2016-0978
CVE-2016-0979
CVE-2016-0980
CVE-2016-0981
CVE-2016-0982
CVE-2016-0983
CVE-2016-0984
CVE-2016-0985

(Security NEXT - 2016/02/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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