MS、月例パッチ12件を公開 - 2件の脆弱性にゼロデイ攻撃
日本マイクロソフトは、9月の月例セキュリティ更新12件を公開した。あわせて52件の脆弱性を解消している。
最大深刻度が、4段階中もっとも高い「緊急」のアップデートは5件。なかでも「MS15-097」「MS15-099」に関しては、ゼロデイ攻撃で利用された脆弱性へ対処したという。
「MS15-097」では、フォント処理などに関する「Windows Graphicsコンポーネント」の脆弱性11件を解消したが、「Win32k」においてメモリ破損により特権の昇格が生じる脆弱性「CVE-2015-2546」がすでにゼロデイ攻撃で利用されている。
また「Office」の脆弱性に対応する「MS15-099」についても、限定的ではあるが、標的型攻撃に利用されているという。EPSファイルの処理に「CVE-2015-2545」が含まれ、細工された画像データを処理するとコードが実行されるおそれがある。
さらに「MS15-094」では「Internet Explorer」の脆弱性17件を解消。「Windows 10」に搭載された「Microsoft Edge」の累積的な4件の脆弱性に対しては「MS15-095」で修正した。「MS15-098」によりリモートでコードが実行されるおそれがある「Windows Journal」の脆弱性1件を対処している。
(Security NEXT - 2015/09/09 )
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