Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

パスワード管理ソリューション「LastPass」で情報漏洩

パスワード管理ソリューション「LastPass」において、一部関連情報が外部へ流出したことがわかった。ユーザーデータの流出は確認されていないが、関連するユーザーにマスターパスワードの変更を呼びかけている。

6月12日に同社のネットワークでおいて不審な挙動を検知したもの。調査を行ったところ、メールアドレスやパスワードリマインダ、認証に用いるハッシュ情報などが侵害を受けていたことがわかったという。

ユーザーデータやユーザーアカウントに関しては、アクセスを受けた形跡は発見していないと説明。ユーザーのデータはAES256bitで暗号化しており、ランダムなソルトを加えた認証ハッシュを用いるなど、セキュリティ対策は十分であることを強調している。

さらに多要素認証を利用していないユーザーが、これまでアクセスされたことがないIPアドレスやデバイスからのアクセス時に認証を強化するなど対策を強化したことを明らかにした。

同社は、影響があるユーザーに対し、メールで通知するともにマスターパスワードの変更を推奨。メールを受けていないユーザーは対応の必要はないとしている。またすべてのユーザーに対し、マスターパスワードを他サイトで使い回している場合は変更することや、多要素認証の利用を推奨している。

(Security NEXT - 2015/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

職員アカウントが侵害、迷惑メールの踏み台に - 中部生産性本部
メルマガアカウント侵害、スパム送信踏み台に - サロン向け器具メーカー
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
予約管理システム侵害、予約者にフィッシングメール - 京都市内のホテル
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
多治見市の複数小中校で不正アクセス - 迷惑メール1.6万件送信
駿河屋サイトの改ざん、監視ツールの脆弱性経由 - 侵害検知以降にも流出
研究者向けサイトに不正アクセス、非公開ページに書込 - 日本リウマチ学会
総当り攻撃で内部侵入、挙動検知してサーバ隔離 - タマダHD
約9カ月にわたりサイト改ざん、約100記事に不正スクリプト - 京大