3月はフィッシング報告数が195件増 - URLや被害ブランドも増加
3月のフィッシング報告件数が、前月の1.4倍となる693件に増加した。年明け1月の急激な増加に比べれば増加件数は小さく1000件以下の水準だが、今後の動きが注目される。
フィッシング対策協議会が、同協会に寄せられたフィッシングの報告状況を取りまとめたもの。3月に同協議会に寄せられたフィッシング報告件数は693件。前月の498件から195件の増加となった。
500件前後で推移していた2014年後半から一転、2015年に入り1月は2000件超と急激に上昇。その後の動向が注目されたが、2月は4分の1の水準へと落ち着いた。3月も200件弱の上昇にとどまり、1月のような急激な増加は見られないが、前月の1.4倍に拡大していることを踏まえると、引き続き注意が必要だ。
報告件数に限らず、フィッシングサイトの公開に利用されたURLの件数についても、前月より52件増となる361件へと増加。またフィッシングに悪用されたブランド件数は、1件増加して12件。特定ブランドに集中する傾向に大きな変化はないが、2カ月連続で上昇している。
依然としてオンラインゲーム関連のフィッシングが多く、8割以上を占める状況だという。またクレジットカード会社など金融機関を装ったケースも目立っており、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2015/04/03 )
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