8月のフィッシング報告数は前月から半減 - 金融機関装う攻撃が大幅に縮小
フィッシング対策協議会は、8月におけるフィッシングの報告状況を取りまとめた。金融機関関連のフィッシングメールが大幅に減少した。
同協議会によれば、8月に寄せられたフィッシングの報告件数は612件。7月の1354件から742件の大幅減となった。
2014年に入り、過去の最多記録を更新するなど高水準での増減を繰り返していたが、8月は1000件を下回った。ただし、5月にも356件へと縮小したにもかかわらず、翌6月には4000件へ急拡大するなど乱高下しており、引き続き警戒が必要な状況だ。
フィッシングサイトの公開に利用されたURL件数も、前月の417件から半減し、184件だった。フィッシングに悪用されたブランド件数は、前月から横ばいとなる17件。
報告件数とURL件数が大きく減少した背景には、金融機関を騙るフィッシングの報告が大幅減となったことや、8月上旬に一時的な増加は見られたものの、オンラインゲーム関連のフィッシングが中旬以降は減少したことも影響した。
一方で通信事業者のポータルサイトを装うあらたな手口やクレジットカード会社を騙るフィッシングも引き続き報告されている。
また8月には、メールアカウントが乗っ取られ、フィッシングメールの送信に悪用されたとの報告が数件寄せられており、同協議会では、アカウントの管理についても注意するようあわせて呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/09/02 )
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