フィッシング報告件数が1000件に迫る勢い - 前月の4倍超、金融機関騙る手口が増加
フィッシング対策協議会は、11月のフィッシング報告状況について取りまとめた。これまで比較的小康状態にあった金融機関関連のフィッシングが増加したことで、報告数が前月の4倍以上に急増している。
同協議会に寄せられた11月のフィッシング報告件数は962件で過去最悪を記録。前月の223件から739件へと急伸し、1000件に迫る勢いだった。100件前後で推移していた2013年前半と比較すると、深刻な状況に陥っていることがわかる。
夏ごろから広がりを見せているオンラインゲーム関連のフィッシングにくわえ、ここ数カ月は比較的低い水準だった金融機関を騙るフィッシングが再び増加に転じたことが原因だという。
なかでも三菱東京UFJ銀行を装ったフィッシングメールが大量に出回り、同協議会でも同月18日に緊急情報を公開した。またオンラインゲームや金融機関を騙るフィッシング以外では、ウェブメールやポータルサイトを悪用したケースが確認されている。
フィッシングサイトに利用されたURLの件数も、133件増の229件へと増加している。フィッシングに悪用されたブランド件数は11件で、前月を2件多く、いずれの項目でも前月を上回る結果となった。
(Security NEXT - 2013/12/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年4月20日〜2025年4月26日)
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
3月はフィッシング報告が約25万件で過去最多 - URLは前月比2.3倍に
先週注目された記事(2025年3月16日〜2025年3月22日)
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出