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都立小児総合医療センターで患者情報が所在不明

東京都は、10月に都立小児総合医療センターで発生した個人情報の紛失事故2件を公表した。

10月3日に発生した事故は、委託先企業の協力会社従業員が入院患者の一覧表を同センター内で紛失したもの。同センターの病歴室で入院手続きの書類を確認する際に一覧表を利用。机上においたまま昼休みや打ち合わせのため離席したが、1時間半後に戻ったところ、一覧表がなくなっていることに気が付いた。

紛失した一覧表には、患者の氏名やID、診療科など33人分の個人情報が記載されていた。病歴室には、他協力会社や同センターの医師、事務員以外は入室しておらず、院内で紛失した可能性が高いと都では説明している。

また10月29日には、患者の入院申込書、健康保険被保険者証の写し、診療予定表など1人分の入院手続書類が所在不明となっている。

協力企業の職員が事務室で入院患者の夜間受付業務を行い、パソコンの入力作業などが行われたが、その後、所在がわからなくなったという。氏名や住所、ID、電話番号、勤務先などの情報が記載されていた。

同センターでは、これら紛失事故を受けて、関係者に事情を説明し、謝罪した。また再発防止に向けて、規定の周知徹底や、研修の実施などを行うとしている。

(Security NEXT - 2013/11/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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