Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobe、「Flash Player」の深刻な脆弱性1件を修正

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性1件を修正する「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを公開した。

今回のアップデートは、メモリ破壊の脆弱性「CVE-2013-3343」を解消するプログラム。すべてのプラットフォームに影響があり、脆弱性が悪用されるとシステムがクラッシュし、制御を奪われるおそれがある。

同社では、脆弱性を修正した最新版としてWindows向けに「同11.7.700.224」、Mac OS Xの利用者向けに「同11.7.700.225」、Linuxに対しては「同11.2.202.291」を用意している。

さらにAndroidユーザーに対しては「同11.1.115.63」「同11.1.111.59」を提供する。ただし、Androidへの新規提供は2012年8月に終了しており、従来からの利用者に限られる。

「Chrome」や「Internet Explorer 10」へ同梱されているプログラムについては、それぞれのアップデートで対応。また「Adobe AIR」についても、WindowsとAndroidでは「同3.7.0.2090」、Mac OS Xには「同3.7.0.2100」へアップデートした。

同社では適用優先度を、「Windows」については3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内にできる限り早くアップデートを実施するよう推奨している。

「Mac OS X」は、1段階低い「2」。30日以内のアップデートを目安としている。それ以外のプラットフォームは、適用優先度「3」となっている。

(Security NEXT - 2013/06/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消