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「Adobe Reader」「Acrobat」のアップデートが公開 - 攻撃発生中、72時間以内に対応を

Adobe Systemsは、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」の深刻な脆弱性を修正するアップデートを公開し、ゼロデイ攻撃へ対処した。

今回のアップデートは、2件の脆弱性「CVE-2013-0640」「CVE-2013-0641」を修正するプログラム。すべてのプラットフォームを対象としており、最新版となる「同11.0.02」「同10.1.6」「同9.5.4」を用意した。

脆弱性が悪用された場合、メモリ破壊やバッファオーバーフローにより、システムの制御を奪われる可能性がある。すでに細工したPDFファイルを用いる標的型攻撃が確認されており、同社ではセキュリティアドバイザリを公開し、注意喚起を行っていた。

攻撃を受けるリスクが高いとして、同社では、適用優先度を「Windows」「Mac OS X」いずれのバージョンも3段階中もっとも高い「1」にレーティング。できるだけ早く適用することを推奨しており、72時間以内を目安に対応するよう呼びかけている。

Linux版の「同9.5.4」については、1段階低い適用優先度「2」に設定。30日以内にできるだけ早くアップデートすることを推奨している。

(Security NEXT - 2013/02/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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