2012年のフィッシング攻撃、前年の1.5倍に拡大
EMCジャパンRSA事業本部は、2012年にワールドワイドで観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。増加傾向が続いており、2011年の1.5倍へと急拡大している。

フィッシング攻撃の推移
2012年1年間に観測したフィッシング攻撃は、前年比59%増となる44万5004件。増加傾向が続いており、2007年からわずか5年で約5倍へと拡大した。同社では、ワールドワイドにおけるフィッシング攻撃の被害額を前年比22%増となる150億ドルと試算している。
また日本国内でホストされていたフィッシング件数も大きく増加している。2011年は1434件だったが、2012年は2015件へと増加。多いときには494件が観測される一方、少ないときでは0件と差が見られた。
4月から6月にかけて400件弱から500件弱で推移するなど特に攻撃が目立った。特定ホスティング事業者に対する集中攻撃が原因で、その後沈静化しているが、引き続き注意が必要だという。
(Security NEXT - 2013/02/01 )
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