「MySQL」に複数のゼロデイ脆弱性 - 実証コード出回る
「MySQL」に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。コード実行を許したり、一般ユーザーに管理者権限を取得されるおそれがある。
特権の昇格が発生する「CVE-2012-5613」や、バッファオーバーフローによりコード実行されるおそれがある「CVE-2012-5611」など複数の脆弱性が判明したもの。いずれも悪用には一般ユーザー権限が必要だが、実証コードが公開されている。
さらにサービス拒否が発生する「CVE-2012-5612」「CVE-2012-5614」、ユーザー情報が取得される「CVE-2012-5615」など未修正の脆弱性はあわせて5件にのぼっている。「同5.5.19」をはじめ、複数のバージョンが影響を受ける可能性があるが、開発者によるアップデートは提供されていない。
脆弱性「CVE-2012-5613」を検証したNTTデータ先端技術は、同脆弱性について攻撃者が一般ユーザーのアクセス権を獲得取得すると、管理者権限まで掌握され、データベースの改ざんや情報漏洩といった被害が発生する可能性があると脆弱性の危険性を指摘する。
一般ユーザーの権限を持つ内部犯行の攻撃を防御する手段は現状存在しない。外部からの攻撃に対する緩和策として、リモートアクセスを許可している一般ユーザーについては強固なパスワードへ変更したり、不要なユーザーを削除するなど対策の実施を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/12/07 )
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