Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

9月中旬から中国からの攻撃が増加中 - 狙いはウェブへの不正侵入や改ざん

ウェブアプリを狙った中国からの攻撃が増加しているとして、ラックは不正侵入や改ざんなどへ注意するよう呼びかけている。

同社セキュリティオペレーションセンター「JSOC」における検知状況を取りまとめたもの。9月中旬より攻撃が増加しており、なかでも中国を発信元とする攻撃が目立っているという。

同社によれば、中国からの攻撃は、おもにウェブアプリケーションがターゲットとされており、13日にはPHPのCGIモードにおける脆弱性を突いた攻撃が600件以上発生。さらに14日から17日にかけてSQLインジェクション攻撃が急増し、ピークを迎えた16日には1日あたり800件弱を観測した。

脆弱性に対する攻撃が成功した場合、情報漏洩やウェブサイトの改ざん、データ破壊など大きな被害をもたらす可能性がある。

またミドルウェアも狙われている。脆弱性はもちろん、最新版へアップデートしている場合も、設定や権限の不備が突かれ、外部からファイルのアップロードが可能になる場合があると同社は危険性を指摘している。

同社は、ログなどから攻撃対象となっていないか確認するとともに、ウェブアプリの脆弱性診断を行い、必要に応じてWAFを活用するなど、セキュリティ対策の実施状況を再度確認するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/09/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「PowerCMS」に6件の脆弱性 - 修正版が公開
「SUSE Manager」にRCE脆弱性、アップデートで修正 - PoCは公開済み
Pythonの「tarfile」モジュールにサービス拒否の脆弱性
「iOS/iPadOS 18.6」で複数脆弱性を修正 - KEV掲載済みの脆弱性も
「oauth2-proxy」に認証バイパスの脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件