ドライブバイダウンロード攻撃「Blackhole」を引き続き観測 - 最新の脆弱性を悪用
マカフィーは、同社が8月に検知したマルウェアの状況を取りまとめた。脆弱性を悪用するドライブバイダウンロード攻撃「Blackhole」が引き続き観測されている。
同社がまとめたランキングによると、検知企業数とマシン数のトップは、オートラン機能を悪用するワームが生成したテキストファイル「Generic!atr」。「W32/Conficker.worm」についても、複数の亜種がランキング上位に入るなど、従来の傾向を引き継いでいる。
検知データ数ランキングでは、Excelのマクロ機能を悪用するウイルス「X97M/Laroux」が3位、8位、9位に入るなど依然として拡散している。
また「JRE」や「Adobe Flash Player」「Adobe Reader」などアプリケーションの脆弱性を悪用するドライブバイダウンロード攻撃「Blackhole」が引き続き発生している。なかでも「JRE」の脆弱性攻撃が目立っており、8月に発見された脆弱性「CVE-2012-4681」を悪用するケースも確認されている。
このほか、「Flash Player」の脆弱性「CVE-2012-1535」を悪用した標的型攻撃が確認された。不正なFlashファイルを含むWordファイルがメールの添付ファイルとして送信されており、開くとバックドア型のトロイの木馬に感染。情報漏洩や攻撃の踏み台となる可能性があるという。
同社が発表した8月の検知マシン数トップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:Generic!atr
2位:W32/Conficker.worm!inf
3位:W32/Conficker.worm!job
4位:W32/Conficker.worm.gen.a
5位:JS/Exploit-Blacole
6位:Generic BackDoor.u
7位:Generic Autorun!inf.g
8位:Backdoor-FGP!a
9位:Generic PWS.ak
10位:JS/Exploit-Blacole.eu
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x!bjg
2位:Generic PUP.x
3位:RemAdm-VNCView
4位:Adware-UCMore
5位:Adware-OptServe
6位:Tool-PassView
7位:Tool-ProduKey
8位:Generic PUP.d
9位:Generic PUP.z
10位:Exploit-MIME.gen.c
(Security NEXT - 2012/09/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)