「Oracle Outside In」の脆弱性が「Microsoft Exchange」にも影響 - MSが修正パッチを準備中
Microsoftは、「Microsoft Exchange」など一部製品に実装しているファイル変換用ライブラリ「Oracle Outside In」に脆弱性が存在し、リモートでコードを実行されるおそれがあるとして、セキュリティ更新プログラムの準備を進めている。
「Oracle Outside In」は、ファイルフォーマットの変換を実現するOracle製のソフトウェア。Microsoftでは同社よりライセンスを受けて複数製品に実装しており、「Outlook Web Access」における添付ファイルのプレビュー機能や、「FAST Search Server 2010 for SharePoint」のファイルインデックス機能に活用されている。
Oracleでは7月17日に脆弱性を修正しており、Microsoftにおいても実装している製品の脆弱性を修正するセキュリティ更新プログラムの開発を進めている。
影響を受けるのは、「Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3」「同2010 Service Pack 1」「同2010 Service Pack 2」「FAST Search Server 2010 for SharePoint」および「Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 1」の一部環境。
脆弱性を攻撃するために細工されたファイルを誤って処理すると、コードを実行されてサーバを制御されるおそれがある。脆弱性を悪用した攻撃は確認されていない。
同社はセキュリティ更新プログラムが提供されるまでの回避策として、トランスコーディングサービスやアドバンストフィルタパックなど、同ライブラリを用いる機能の無効化を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/07/25 )
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