複数アプリの脆弱性を攻撃する「Blackhole」、5月も引き続き観測 - マカフィーまとめ
マカフィーは、同社が5月に検知したマルウェアの状況を取りまとめた。複数アプリの脆弱性を悪用するドライブバイダウンロード攻撃「Blackhole」が、前月に引き続き確認されている。
同社がまとめたランキングでは、検知データ数とマシン数で「W32/Conficker.worm」が上位2位を占める。またこれまでの傾向と変わらず、オートラン機能を悪用するワームが生成したテキストファイル「Generic!atr」も上位に入った。
ツールキットを利用するドライブバイダウンロード攻撃「Blackhole」は、4月に活発な動きを見せたが、5月も引き続き観測されている。
不正サイトに誘導するJavaScriptが、「JS/Exploit-Blacole」や「JS/Blacole-Redirect」として検知されており、前月より検知数は減少しているものの、依然として企業数とマシン数でトップ10圏内に位置している。
誘導先の不正サイトでは、「JRE」や「Flash」「Adobe Reader」などメジャーなアプリケーションの脆弱性を攻撃するファイルがダウンロードされ、最終的にはオンラインバンキングのアカウント情報を盗み、別名「Zeus」としても知られる「Zbot」や、ルートキット機能を持つ「ZeroAccess」に感染するなど、深刻な被害につながるおそれがある。
同社が発表した5月の検知マシン数トップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:W32/Conficker.worm.gen.a
2位:W32/Conficker.worm!job
3位:Generic!atr
4位:W32/Conficker.worm!inf
5位:Generic Autorun!inf.g
6位:Generic PWS.ak
7位:JS/Exploit-Blacole.x
8位:PWS-Zbot.gen.yl
9位:New Autorun!inf.b
10位:W32/Conficker!mem
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x
2位:RemAdm-VNCView
3位:Adware-OptServe
4位:Adware-UCMore
5位:Generic PUP.d
6位:Tool-PassView
7位:Generic PUP.z
8位:Adware-OpenCandy.dll
9位:Tool-ProduKey
10位:Exploit-MIME.gen.c
(Security NEXT - 2012/06/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)