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9月のフィッシング攻撃、4万件に迫る勢いで過去最高件数 - 前月比約1.5倍に

EMCジャパンRSA事業本部は、同社が9月に検知したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。9月に入って急増しており、4万件に迫る勢いだという。

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フィッシング攻撃の検知数推移(グラフ:EMCジャパン)

同社が9月に検知したフィッシング攻撃は3万8970件。2011年前半は1万件台で推移していたものの、5月に入って2万件台へ増加。8月には2万6907件で過去最多となったが、さらに9月に入って急増し、記録を更新した。

攻撃数の増加とは逆に、攻撃対象となったブランド数は前月の351件から300件へと減少した。大手金融機関など特定の組織の顧客を狙った攻撃に集中している。51%は6回以上の攻撃を受けていた。

攻撃を受けた回数を国別に見ると、米国が59%で突出しており、イギリスが20%、カナダが9%で続く。攻撃を受けたブランド数を国別でみると31%が米国。12%でイギリスが続いた。

一方フィッシングサイトのホスト国は、米国が66%と大半を占めており5%だったドイツやイギリスが2位以降に続いている。

(Security NEXT - 2011/10/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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