Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

5月はフィッシングサイトが急増 - 国内企業のサイト内に設置されるケースも

フィッシング対策協議会は、5月に報告を受けたフィッシングの状況について取りまとめた。1度の攻撃で複数のサイトが設置されるケースが目立っている。

レポートによれば、5月に寄せられたフィッシングメールの報告件数は38件で、前月より14件増加した。

5月に大きな動きが見られたのは、フィッシングサイトのユニークURL件数。前月から290件増加し、314件となった。直近1年で50件を超えたのは84件確認された2010年6月のみで、前月も24件と落ち着きを見せていたが、急激に増加した。

1度のフィッシング攻撃で複数のフィッシングサイトが用いられており、国内企業のサイト内に米国や英国の金融機関を装ったフィッシングサイトが設置された事例も複数確認されている。

ブランド名を悪用された企業も前月から34件増加して43件となった。5月16日には、マスターカードを騙るフィッシングサイトに関する緊急情報が公開されている。

(Security NEXT - 2011/06/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
フィッシングURLが急増 - 4割近くが「Cloudflare Workers」のドメイン