Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

改ざん攻撃「LizaMoon」が再び発生 - 日本語サイトでも

3月末に確認されたウェブサイトを改ざんし、不正コードを埋め込む攻撃「LizaMoon」が、再び発生している。トレンドマイクロが確認したもので、ウェブサイト運営者などへ注意を呼びかけている。

同攻撃は、SQLインジェクションによりウェブサイトを改ざん、不正サイトへ誘導し、偽セキュリティ対策ソフトなどを感染させる攻撃。誘導先のサイト名により名付けられ、ワールドワイドで、10万サイト以上が改ざんされ、国内でも被害が確認された。

その後1カ月ほど小康状態だったが、同社によれば5月に入ってふたたび活動を再開しているという。

同攻撃は、不正サイトのダウンロード先のファイル名が「ur.php」となっていることが特徴で、同社が5月に入ってあらたに確認した攻撃でも同様だった。日本語ベースの複数ウェブサイトも改ざんされている。

同社は、国内における被害は数件のみと限定的だが、予断を許さない状況であるとし、ウェブサイトを運営している企業や団体へ改ざんの痕跡の確認や、脆弱性対策、不正アクセス対策など実施するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

JAXAに不正アクセス - 攻撃起点はVPN、未知マルウェアも
髙野総合Gへのランサム攻撃 - 通信機器の設定ミスに起因か
サイバー攻撃で情報流出の可能性、サーバは復旧済み - フジ日本精糖子会社
デザイン建材通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WordPressプラグインの同時多発改ざん、PWリスト攻撃に起因
北海道産地直送センターに不正アクセス - クレカ不正利用の可能性
セミナー事務局のメルアカからスパム送信、原因を調査 - 広島県
医療ユニフォームメーカーの通販サイトに不正アクセス - 個人情報が流出
輸入楽譜専門店の通販サイトに不正アクセス - クレカ情報など流出
教員がフィッシング被害、侵害アカウントからさらなる攻撃 - 明治薬科大