MS月例パッチ「MS10-090」には問題が存在 - 別途プログラム適用を
マイクロソフトが15日に提供を開始した月例セキュリティ更新プログラムの「MS10-090」には、公開時点で不具合が判明している。同社では問題を解消するプログラムをあわせて公開しており、適用を呼びかけている。
「MS10-090」は、「Internet Explorer」に存在する7件の脆弱性を解消するセキュリティ更新プログラム。脆弱性の一部悪用も判明しており、深刻度が「緊急」に設定されているが、同プログラムを適用した場合に「Windows Liveメール」など一部メールソフトや、ウェブサイトを閲覧した場合に、文字化けが発生する可能性がある。
不具合は、サーバ側でHTTPヘッダの文字コードを「ISO-2022」へ設定している場合に生じるもので、他文字コードや「metaタグ」による指定であれば発生しない。具体名は明らかにされていないが、公的なサイトや個人サイトなど影響を受けるウェブサイトも確認されているという。
同社では、メールソフト上で発生する不具合を解消する「重要な更新プログラム」として「KB2467659」を用意、セキュリティ更新プログラムとあわせて提供を開始しており、適用を呼びかけている。
(Security NEXT - 2010/12/15 )
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