「Exchange Server」の一部バージョンに脆弱性 - MSはパッチ提供を断念
マイクロソフトは、一部バージョンの「Exchange Server」が提供するウェブメールサービス「Outlook Web Access」に、未修整の脆弱性が判明したとしてアドバイザリを公表した。同社は、セキュリティ更新プログラムの提供は行わない方針。
今回判明した脆弱性は、認証されたOWAのセッションが乗っ取られる可能性があるもので、メールを読まれたり設定が変更されるおそれがあるほか、利用者を不正なページへ誘導するなど悪用されるおそれがある。
影響を受けるのは、「同2003 SP2」と「同2007 SP1」「同2007 SP2」で、現時点で脆弱性に対する攻撃は確認されていない。
脆弱性を解消するにはソフトウェアそのもののデザインを変更する必要があり、デザイン変更がユーザーへ及ぼすリスクは小さくないとして、同社は、セキュリティ更新プログラムを提供しないという。
「同2000」「同2007 SP3」「同2010」については影響を受けないことが判明しており、同社では利用者へ脆弱性が含まれていないバージョンへアップグレードすることを推奨。すぐにアップグレードできないユーザーへ回避策をアナウンスしている。
(Security NEXT - 2010/09/16 )
ツイート
PR
関連記事
「JavaScript」のランタイム環境「Deno」に脆弱性
「Chrome」にセキュリティアップデート - 8件の修正を実施
IoT機器ファームウェアのOSS構成分析ツール - バイナリにも対応
「Telerik UI」の既知脆弱性、米政府で被害 - 脆弱性スキャナ導入も検知できず
狙われる「Telerik UI for ASP.NET AJAX」の既知脆弱性
Cisco製の小規模向け一部ルータに脆弱性、PoCも - EOLで修正予定なし
「Apache Sling Resource Merger」にサービス拒否の脆弱性
PDF生成に用いられるPHPライブラリに深刻な脆弱性
ビデオ会議「Zoom」のクライアントなどに脆弱性 - アップデートで修正
ArubaのNAC製品に深刻な脆弱性 - 任意のユーザーを作成可能に