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実施していますか? 脆弱性の「緩和策」

Trend Microが6月中旬に確認したケースは、「JS_HCPDL.A.」により不正サイトへ誘導し、「TROJ_HCPEXP」を用いて感染させる手口だった。攻撃を受けた場合、偽セキュリティ対策ソフトをはじめ、多重感染に感染するおそれがある。

また「Windows Media Player」のストリーム配信に利用する「ASX」ファイルにリンクを埋め込み、攻撃ページへリダイレクトする手口も見つかった。

なにもこうした攻撃の危険にさらされるのは、いかがわしいサイトだけではない。JPCERTコーディネーションセンターでは、Gumblarウイルスにより正規サイトが改ざんされ、脆弱性を攻撃する不正サイトへ誘導する攻撃を複数確認している。

脆弱性の根治には更新プログラムの提供を待つ必要がある。しかし、攻撃を防ぐ方法はほかにもあるのをご存じだろうか。「緩和策」の実施だ。脆弱性によって緩和策もさまざまだが、今回の脆弱性では、「緩和策」により攻撃手段を遮断してしまうことが可能だ。

(Security NEXT - 2010/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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