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「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み

マイクロソフトが提供するAIアシスタント機能「Microsoft 365 Copilot」に深刻な脆弱性が確認された。すでに修正済みだという。

現地時間2025年6月11日にセキュリティアドバイザリを更新し、「Microsoft 365」製品に統合されている「Microsoft 365 Copilot」に確認された「コマンドインジェクション」に起因する情報漏洩の脆弱性「CVE-2025-32711」について明らかにしたもの。

第三者が細工したリクエストを送信することで、機密情報を取得することが可能だったという。脆弱性の悪用や情報の公開などは確認されていない。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.3」と評価されており、重要度は4段階中もっとも高い「緊急(Critical)」とレーティングされている。

「CVE-2025-32711」については、透明性を確保するために公表したものと説明。すでにマイクロソフトでは脆弱性を解消しており、サービスの利用者側における対処は不要としている。

(Security NEXT - 2025/06/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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