Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

紛失端末のデータ消去から回収支援まで提供するSaaS型サービス - Absolute Software

加Absolute Softwareは、東京オフィスを開設し、同社が展開するPC盗難対策ソリューション「Computrace日本語版」の販売を開始すると発表した。

同サービスは、PCの資産管理にくわえ、盗難など紛失が発生した場合に、内部データの削除やPCのロックなど行えるSaaS型セキュリティソリューション。PCの動作状況に関するレポートの提供や盗難PCの回収支援なども行う。

OSにインストールするエージェントにくわえ、対応端末ではBIOS上でも動作し、平常時は毎日1回のモニタリングを実施。紛失時には、15分ごとにデータを収集し、インターネット経由で端末のデータを削除できるほか、「Intel vProテクノロジー」の「Anti-Theft」機能により、PCのロックが行える。

同社グローバルコーポレートデベロップメント担当バイスプレジデントのWilliam Pound氏によれば、BIOS搭載機種は、富士通、パナソニック、東芝といった国内メーカーをはじめ、パートナーが販売しており、搭載端末は1億2000万台の出荷実績があるという。

盗難回収サービスでは、端末に搭載されたカメラで撮影した画像、IP情報、GPS(日本では未対応)などから特定を行い、紛失した企業などへ端末の情報を提供することで回収作業を支援するもの。

日本国内における盗難PCの回収サービスについて、Pound氏はワールドワイドで展開するサービスの経験をもとに提供すると説明。海外では、紛失したPCの回収率は75%となっており、年間5000台に上り、ロックしたPCなど含めるとさらに多くなるとして自信を見せた。

カントリーセールスマネージャーの田北幸治氏によれば、盗難回収チームはワールドワイドで45人が従事しており、アジア地域については、当面シンガポールを拠点とする「盗難回収チーム」が対応。今後国内における対応も検討している。

また同氏によれば、月額利用料は、提供する機能やライセンス数によって異なるが、「SaaS型の資産管理ソフトと同様の価格帯」としており、1台あたり「数百円程度」だという。さらにWindowsにくわえ、BIOSによる対応はないもののMac OS X版を用意。今後はLinux版も開発を進めている。

Absolute Software
http://www.absolute.com/

(Security NEXT - 2009/09/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Adobe、月例パッチで160件以上の脆弱性を解消
Ivanti、複数製品に修正パッチを提供 - 悪用の報告なし
制御システムセキュリティカンファレンス2025 - 参加申込受付を開始
メール流出問題で調査結果、外部登録パスワードが漏洩か - アイザワ証券子会社
SAP、月例セキュリティアドバイザリ13件を公開
「Apache Struts」に深刻な脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ
国際連携「PowerOFF作戦」でDDoS攻撃サービス27件を停止
Atlassian、月例アドバイザリを公開 - 脆弱性10件を解消
GitLab、セキュリティアップデートを公開 - 脆弱性12件を解消
誤送信でセミナー参加者のメアドが流出 - 埼玉県産業振興公社