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Linuxカーネルに特権昇格の脆弱性 - NTTデータ・セキュリティが検証レポート

Linuxカーネルにおける「sock_sendpage関数」に特権の昇格の脆弱性が見つかった。NTTデータ・セキュリティは検証レポートを公表し、注意を呼びかけている。

脆弱性が見つかったのは、カーネルのバージョンが「2.4.37.5」「2.6.30.5」「2.6.31-rc6」より以前のシステム。問題の脆弱性が攻撃された場合、一般ユーザーが管理者権限を取得できるため、情報漏洩や改ざんなどが発生するおそれがある。

NTTデータ・セキュリティにおける実証実験においても、不正コードを実行することにより管理者権限の取得に成功している。最新版へアップデートすることにより脆弱性を解消することが可能。

リモートログイン時のパスワード強化がセキュリティ強化につながるものの、一般ユーザーからの攻撃を防止できず根本的な問題の解決につながらないため、同社ではアップデートを検討するよう呼びかけている。

NTTデータ・セキュリティ
http://www.nttdata-sec.co.jp/

(Security NEXT - 2009/08/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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