Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ルールに従い強制暗号化するSaaS型サービス - メッセージラボジャパン

同社は、新サービス開始にあわせ、メディア向けに製品説明会を開催した。登壇した同社代表取締役の山本誠治氏は、世界同時不況であることから、コストが把握しやすいSaaSサービスが順調な伸びを見せているとし、現在ワールドワイドで20%程度だが、今後は40%ほどにシェアが拡大するとの調査会社による予測を紹介した。

また日本をはじめアジア地区のマーケティングを担当するMessageLabs AustralasiaでシニアディレクターマーケティングAPJを務めるAndrew Antal氏は、SaaSについてイギリスでは5割に迫る勢いだが、日本国内では10%未満と市場と立ち上がったばかりで「重要な市場」であると述べている。

さらに今回の新サービスについて山本氏は、従来個人情報や機密情報をインターネット上で利用することは避けられてきたが、分業やアウトソーシング、共同調達、共同配送など進むなか、安全に情報を交換できる環境が求められていると指摘。政府や公的機関、金融、医療製薬分野のほか、個人情報を大量に人材派遣事業者などに引き合いがあるとの見通しを示した。

同サービスを取り扱う日立情報システムズのネットワークサービス事業部セキュリティソリューション部主任技師の佐々木慎一氏も説明を行い、メール送信の暗号化が求められるPCI DSSといった市場でも需要が望めると語り、メンテナンスが必要となるアプライアンスなどに比べ、管理が容易とSaaSの優位性を強調した。

090604ml.jpg
Antal氏(画面左)と山本氏(右)

メッセージラボジャパン
http://www.messagelabs.co.jp/

日立情報システムズ
http://www.hitachijoho.com/

(Security NEXT - 2009/06/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局