Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Reader」などに脆弱性、ゼロデイ攻撃も - パッチ提供は3月中旬

「Adobe Reader」や「Adobe Acrobat」に深刻な脆弱性が見つかった。修正プログラムの提供は3月となる見込みで、ベンダーや専門機関がゼロデイ攻撃に対して注意喚起を行っている。

今回、脆弱性が見つかったのは「Adobe Reader 9」「Adobe Acrobat 9」で、以前のバージョンも含まれる。脆弱性が攻撃を受けた場合、バッファオーバーフローによりアプリケーションがクラッシュし、システムが乗っ取られる可能性がある。

米Adobe Systemsでは、脆弱性を修正したアップデートの準備を進めているが、バージョン9向けに用意されるプログラムの提供は3月11日ごろとなる見込みで、バージョン8や7についてはさらに時間がかかると見られている。

脆弱性を悪用する動きが早くも確認されている。米McAfeeは、遠隔操作やモニタリングを行うバックドア「Exploit-PDF.i」について報告しており、同社では危険度は「Low」と設定しているものの、今後亜種が発生する可能性もあると指摘している。

脆弱性情報を提供するJVNでは、同ソフトにおいて「Javascript」を無効化したり、ウェブブラウザにおけるPDFファイル表示の無効化、不審なPDFを開かないなど、対応を呼びかけている。

Buffer overflow issue in versions 9.0 and earlier of Adobe Reader and Acrobat
http://www.adobe.com/support/security/advisories/apsa09-01.html

Adobe Systems
http://www.adobe.com/

McAfee
http://www.mcafee.com/

JVN
http://jvn.jp/

(Security NEXT - 2009/02/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正